2017-06

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本屋大賞のマーケティング効果

4月5日に本屋大賞発表。
大賞は佐藤多佳子『一瞬の風になれ』
2位が森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』、3位が三浦しをん『風が強く吹いている』
売上にどのような効果があったか見てみよう。
まずはAmazonの売上。

Amazon Rank Viewer
本屋大賞1


まず分かるのは、受賞までは2位の森見登美彦より3位の三浦しをんの方が売れていたこと。
1位の佐藤多佳子は受賞の効果がないように見えるのはグラフのせいで実際はちゃんと反応している
しかしもともと佐藤多佳子が頭一つ抜けて売れていた。

リアル書店はPubLineを見る。
本屋大賞2

画像はイメージです。
見て分かるのは、受賞直前には森見登美彦が佐藤多佳子よりも売れていること。まなみ組強し。
受賞後は当然大賞作が上を行く。

今回は授賞式をネット中継したりして、その他の報道でも受賞を知ってすぐ買えるのはAmazonなんだろうね。
しかしAmazon内には本屋大賞特設ページみたいなものは見当たらない。
Amazonの売上が何に励起されているかは一概には言えないが、アフィリエイトがあることを考えてみると、一般読者が好きな作家を読んでそれをブログで紹介という流れ? だから三浦しをんが強かったのかな。

一方で多数の新刊に触れる書店員は、新しい作家の発掘もできる。森見登美彦はまなみ組で売ったのだ。佐藤多佳子だってこれまでは児童書の人だったので、一般書として書店に並べられ、今作を初めて読んだという人が多い筈。
そして受賞フェアを展開した時に目立ちやすいのはリアル書店。知られていない本を「仕掛け」るのも、検索ベースのネット書店よりリアル書店の方がやり易い。

で、本屋大賞のマーケティング効果が大きいのはネット書店かリアル書店か? 答:Amazonが売上ランキングの基準を公表していないため分かりません。
Amazonの方が効果が長く続いているように見えるのも錯覚。

ちなみに第1回第2回は受賞作が一致、第3回は1位2位てれこだったキノベスは、昨年は本屋大賞が対象外とする海外作品だった。(「夜は短し~」は刊行時期によりキノベス対象外)
あと印象に残ったのは、本屋大賞発表の夜数時間後に「本屋大賞」でぐぐると、角川書店が「夜は短し~」のAdWordsを出していたこと。
森見登美彦はユニークなブログも書いているし、書店員の間だけでなくネットでももっと受けてもいいと思うけど、売上とは別かな。

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